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作品の魅力にグッと迫る!今月の絵本

時代劇絵本で春を味わう

時代劇絵本で春を味わう

おすすめの1冊:『くものすおやぶん とりものちょう』(福音館書店)
作・絵: 秋山 あゆ子

◆作品の魅力
虫たちの住む町で発生した窃盗事件を、オニグモの親分がクールに解決する時代劇風の絵本です。40年以上続いた長寿テレビ番組の『水戸黄門』を思わせるストーリー展開で、粋な日本人の心意気に触れられます。
満開の桜が咲く中、“てやんでい"口調がかっこいい「くものすおやぶん」ことオニグモのあみぞうと子分のハエトリグモ・ぴょんきちが、いつものように町の中をパトロールしています。すると、たくさんの虫たちでにぎわう老舗の菓子屋「ありがたや」の店内からアリたちが大慌てで飛び出して、あみぞうに助けを求めてきます。どうやら、明日にひかえた春祭り用の大切なお菓子を狙う「かくればね」から、盗みの予告状が届いたようです。「よしっ、おいらにまかせな」というあみぞう。お菓子を保管している蔵をクモの巣でぐるぐる巻きにし、盗人を待ち構えることにしました。夜更けになり、クモの巣で守っていたお菓子の蔵の中が荒らされてしまいますが、肝心の盗人の姿が見えません。かくればねに逃げられたかと思いきや、「かぜもねえのに、やけにさくらがちるじゃねえか」というあみぞうのセリフから、事件は解決へと進んでいきます。まるで映像を見ているようなリズミカルな展開に、グイグイ引き込まれることでしょう。

◆読み聞かせのポイント
全体的にやや長めの文章ですが、会話文が中心なので、年少から年中くらいのお子さまから読み聞かせができると思います。「なにっ」「ふてえやろうだぜ」「がってんしょうち」などの時代劇らしい会話文が、小気味いいテンポで読み進められます。繊細な描写の挿絵には、情報がいっぱいです。さまざまな虫たちの特徴や、アリたちのお屋敷での暮らしぶりなどを、お子さまがじっくりと観察できるペースで、ページをめくってあげましょう。

◆絵本作家さんの魅力
秋山あゆ子さんは漫画家を目指していた下積み時代に、アルバイト先のオーダーでクモを描いたことがきっかけで、昆虫の魅力に惹かれたそうです。その後、『月刊ガロ』での漫画家デビュー後も、虫の世界をテーマにした作品を多く描いています。虫と時代劇が好きという秋山さんが初めて出したのが、こちらの作品です。それ以降も、『みつばちみつひめ てんやわんやおてつだいの巻』(ブロンズ新社)、『お姫さまのアリの巣たんけん』、『くものすおやぶん ほとけのさばき』(いずれも福音館書店)など、ユーモアのある文章と虫への愛情がたっぷり詰まった内容で、虫好きはもちろん、虫の苦手な人でも手に取りたくなる作品ばかりです。

みどころ
虫や動物が主役になる絵本はたくさんありますが、擬人化したクモが主役という作品はなかなか見かけません。おそらく、ママやパパの多くは、クモが苦手ではないでしょうか。この絵本に出てくるオニグモの親分・あみぞうは、とてもクールで男前なので、あみぞうのしぐさや発する言葉に触れることで、クモがかっこよく見えてくるかもしれません。犯人を捕らえるシーンの“しゅばばばばばっ。"と放たれるクモの巣攻撃「いとのわざ」を見れば、あみぞうに拍手や歓声を送りたくなることでしょう。
ちょうど桜の季節に、娘が保育園で先生に読んでもらったことをきっかけに、「とても楽しい絵本だったから、買ってほしい!」と言われて手にしました。挿絵の美しさと昆虫たちの姿、そして小気味いい江戸っ子口調の話し言葉が楽しくて、大好きな作品になりました。絵本の世界と同じ季節に手に取ることで、絵本に登場する桜や昆虫に親近感が湧きます。また、時代劇の世界に触れることで、お子さまが日本の文化や歴史に興味を抱くきっかけになるかもしれません。まるで一つの映画を見終えたような気分になれるので、寝かしつけ前に1冊読んであげれば、お子さまは満足して寝てくれそうです。

絵本の選定者:子育て絵本アドバイザー/絵本セラピスト 前田ちひろさん

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