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作品の魅力にグッと迫る!今月の絵本

飲み込んだ鬼を豆まきで追いやる滑稽な昔話

飲み込んだ鬼を豆まきで追いやる滑稽な昔話

おすすめの1冊:『かえるをのんだととさん』(福音館書店)
作: 日野 十成 絵: 斎藤 隆夫

◆作品の魅力
このお話は新潟県の「まわりもちの運命」という、ぼうふらを飲んで具合の悪くなった男が、金魚、鳥といろいろなものを食べていく昔話を元に、書き直して作られました。ととさんが飲み込んでしまった鬼を、豆まきで追い出すという、大きなスケールのユニークなお話です。
ある日、家の庭先で、ととさんはかかさんと一緒に、お団子を食べていました。すると、ととさんのお腹が痛くなってしまいます。かかさんのすすめで、ととさんはお寺のおしょうさんに腹痛の悩みを相談します。するとおしょうさんは、「そりゃなあ、はらのなかにむしがおるせいじゃ。かえるをのむといいぞ」とアドバイスをしてくれます。おしょうさんに言われたとおり、かえるを飲み込むと、ととさんのお腹にいた虫をかえるが食べたので、腹痛はおさまります。でも、しばらくするとかえるがお腹の中で歩くので、気持ちが悪くなり、また、おしょうさんに相談します。すると今度は「ヘビをのむといいぞ」と言われます。おしょうさんのアドバイスに従い、次から次へとさまざまな生き物を飲み込むととさんの様子に、ハラハラドキドキさせられます。

◆読み聞かせのポイント
絵本に集中できるようになる、年中、年長さんくらいのお子さまでしたら、読み聞かせできる内容です。ととさんの腹痛、かかさんの淡々とした同じセリフ、そしておしょうさんのとんでもないアドバイスという流れが続く、繰り返しのパターンをリズムよく読んでいきましょう。「ととさん」「かかさん」から始まり、文章の中になじみのない言葉表現がたくさん出てきますが、それが心地よく耳に残ります。ととさんの困り果てた表情や、お腹の中の光景、そして昔話ならではの表現をじっくりと味わいながら読み進めていきましょう。

◆絵本作家さんの魅力
日野十成(ひのかずなり)さんは、台湾生まれの岩手育ちで東京在住の作家さんです。新聞記者、雑誌記者、建築会社従業員などを経て、子どもの本関係のフリーライターとして活躍しています。絵本作家として手がけた作品は昔話が多く、ユーモアがあり、想像力を掻き立てられる文章が特徴です。斎藤隆夫(さいとうたかお)さんとの共著『かえるの平家ものがたり』(福音館書店)は、「平家物語」を知らないお子さまでも楽しめるわかりやすい内容で、小学生におすすめの作品です。斎藤 隆夫さんは埼玉県生まれで長野県在住。『みんなみんないないいないばあ』(文・いまむらあしこ/あすなろ書房)や、『かえるの竹取ものがたり』(文・俵 万智/福音館書店)などがあります。いずれも、登場人物の表情がコミカルで繊細な味のあるタッチの絵と、鮮やかな色使いの美しい作品です。

みどころ
首を横に傾けて困った表情をしたととさんの体の中を、さまざまな生き物が走っている表紙を見ただけで、ただならぬ展開が待っていることが感じられます。お腹が痛くてとても苦しそうな表情のととさんとは対照的に、どれだけ大きな生き物を飲み込んでも、淡々と「おしょうさまにききなされ」と、アドバイスをし続けるかかさんの動じない姿が見られることで、怖さよりも話のユーモアが引き立っています。とはいえ、おしょうさんに言われるがままに、さまざまな生き物を飲み込んでいくととさんの様子に、「えっ、大丈夫?」「わぁ、飲んじゃった……」などと、お子さまの驚きや心配する声が出てきそうです。おしょうさんが節分の豆をととさんの口の中に向かって投げることで、ととさんのお腹から鬼を追い出します。その様子を見た当時5歳の息子は、「やっぱり、鬼には豆だね」などと話しながら、心底ホッとした表情になっていました。そして、「楽しいからもう1回!」と何度も読み聞かせをねだられていたのを思い出します。子どもが絵本を楽しんでいるときは、滑り台などで遊んでいて、楽しくて何度も何度も滑りたくなる感覚と似ているのかもしれません。楽しい気持ちは、繰り返し何度でも味わいたいのです。もし、お子さまから、「もう1回読んで!」と言われたら、お子さまが満足するまで、何度も読んであげてください。

絵本の選定者:子育て絵本アドバイザー/絵本セラピスト 前田ちひろさん

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