今日から始めよう!
美しい「ひらがな・カタカナ」を
書くコツ
デジタル化が進み、文字を手書きする機会が減っています。だからこそ、美しい手書き文字に触れると、「こんな風に書けたらいいな」と思う方も多いのではないでしょうか。そこで、まずはひらがなとカタカナを美しく書くポイントを紹介します。基本のメソッドを覚えれば、見え方もグンと違ってきます。文字を学習中のお子さまと一緒に、楽しみながらトレーニングしてみませんか。このページをプリントアウトして、枠の中に実際に書いてみましょう!
なかやま・よしこ/一般社団法人書道能力
開発協会 理事長
株式会社フィールドデザイン 代表取締役
書写書道の教育論や技法を徹底的に学び、その習得した指導方法を活かした「起点レッスン」、「文字シェイピング」などの画期的な手法を取り入れた美文字セミナーも全国各地で展開している。
https://fielddesign-co.com/
『ミルミルきれいな
字が書ける!
子どもの美文字
ひらがな練習帳』
朝日新聞出版 刊
注意点を意識しながら書いてみましょう!
ひらがなというと曲線ばかりと思われる方も多いのですが、ひらがなにも案外直線が含まれています。どこを直線にして、どこを曲線にするかの見極めが美文字にするための秘訣です。
ひらがなは、漢字よりも画から画へ移るときのつながりを意識することが大事です。特に、はねたり払ったりした後に画がある場合は、空中でつながっているような気持ちで書くといいでしょう。
折れるところで、一度止まってから方向を変えましょう。止まらずに丸めてしまうと幼い印象の文字になってしまいます。
ひらがなで使う曲線の中には、大きくゆったり回す部分と小さく引き締めながら回す部分があります。
「の」「あ」「め」「ぬ」などは左下から右側に大きく回します。
注意点を意識しながら書いてみましょう!
カタカナは画数が少ないので、止め、はね、払い、折れを使ってしっかりメリハリをつけて形を整えましょう。それぞれの点画をきちんとかき分けることで格段に美しくなります。
漢字の一部をとったカタカナは、複数の横画が並んでいる場合は平行に書くことを意識することで美しくまとまります。
長さや画と画の間隔にも気をつけましょう。
払う方向は概ね45度にする部分が多いのですが、「ク」や「タ」のように、右の払いと左の払いの角度を変えることによってバランスがとれる文字もあります。
ちょっとした角度や位置により、誤読される可能性があるのが「ソ」「ン」「リ」です。
正しく読めるための、点の方向や位置を意識しながら書きましょう。