毎日の子育ての中で、大きな心配ごとといえるのが「災害時」の対策。とくにお子さまが小さい頃は、特別な防災訓練に参加するのも難しいものです。そこで、毎日の子育てに防災の視点を加えてみましょう。それだけで、もしもの時の安心感は格段に違います。そんな、今日からすぐに取り入れられるヒントを紹介します。
赤ちゃんとの外出時、出先で災害にあった場合、ベビーカーでの移動は困難になることがあります。抱っこひもを備えてあれば、赤ちゃんを守りながらの移動が可能。普段から、抱っこひもでのお散歩を体験しておきましょう。
お子さまとの買い物や散歩の時、たまに違う道を通ってみましょう。災害時にいつもの道が通れない場合でも、見慣れた風景があれば安心できます。地域の避難場所、交番、学校、図書館などの公共の建物、公園、公衆電話などの場所を確認し、ご近所マップを作っておくと、もしもの時に役立ちます。
災害時には、保育園、幼稚園、小学校などお子さまがいる場所へすぐに迎えに行けない場合もあります。そこで、それぞれの預け先の担当者に、連絡方法、避難場所などをしっかり確認し、約束しておきましょう。お子さまに伝えておくことも大事ですが、集団行動が優先されることが考えられるので、まずは預け先の避難方法を保護者がしっかりと把握していることが必須です。
災害時には、携帯も繋がらなくなることも。休日などに、お子さまが家から出かける場合は、毎回声をかけ、誰とどこへ行くのかをしっかり確認しましょう。いくつかの公園があれば、それぞれ災害時はどこへ避難するか、迎えに行く場所はどこにするかなど、普段から決めておきましょう。災害時に第三者や、お子さまが公衆電話から連絡できるように、硬貨とともに保護者の電話番号を書いたメモやリストバンドを身に付けさせることも役立ちます。公衆電話や、災害伝言ダイヤル「171」の使い方も普段から練習しておくと安心です。
「はじめての公衆電話キッズページ」
https://www.ntt-east.co.jp/ptd/kousyukids/「災害伝言ダイヤル体験利用のご案内」
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/howto.html赤ちゃんとのお出かけに使っているママバッグは、避難用の非常袋としても活用できます。帰宅したら、使用分を補充し、災害時に追加で必要となる分も、わかりやすく持ち出しやすい場所にストックしておきましょう。使いながら買い足していく「ローリングストック」を習慣に。3日〜1週間分を目安にしてください。
・おむつ
・おしり拭き
・授乳ケープ
・着替えセット
・スタイ
・タオル、ガーゼハンカチ
・ビニール袋
・母子健康手帳
・保険証
・ブランケット
・おもちゃ
・おくるみ
・おやつ
・紙おむつ、おしり拭き
・ミルク(乳児用液体ミルクが便利です)
・哺乳瓶(使い捨てタイプが便利です)
・ベビーフード
・おやつ
・常温保存できるベビー飲料
*常温で長期保存でき、そのまま飲める「乳児用液体ミルク」は災害時に有用性が認められています。普段から赤ちゃんに与えて、慣れさせておくことが大事です。